2004/07/28

出産

テレビCMでエンヤの曲が流れると、帝王切開の時のことを思い出す。
私の出産した病院では、手術中に好きなBGMを流してくれるのだ。
そんなサービスがあるとは知らず、手術前日に希望を聞かれて
その場で一覧を見て決めたのだけど、結構ハマっててよかった。

ギリギリまで逆子を直そうとしたけど、だめだった。
普通分娩のできる可能性もあったけど、自分で予定帝王切開を選んだ。
手術当日。朝、シャワーをし、髪を洗う。
手術着に着替え、筋肉注射や、他色々準備。時間になり、ストレッチャーに乗る。
ストレッチャーの上で、哲史とお母さんに「行ってくるね」と笑った。
手術室へ入ると、結構大きな音で曲が流れていた。
手術をお願いしたA先生や、M先生、他スタッフの方々に挨拶した。
下半身の痛みを取る硬膜外麻酔をするため、思い切り背中を丸める。
背骨のぼこぼこしている隙間に麻酔を打つ。
怖かったけど、痛みはまあ我慢できないほどではなかった。
「小林さん背中すごい日焼け跡だねえ」とか、笑い合いながらがんばった。

その後、両手を手術台に固定するため、手首をひもで巻きつける。
もう、十字架に縛られている風だ。
「それでは、始めます。よろしくお願いします」
先生がお腹をちょっとつねる。「痛いですか?」
「いいえ…でも触ってる感じはします。」「これは?」
「ちょっと痛いかも…」「少し、しびれてる感じする?」「はい。」
「じゃ、これは痛い?」更にひっぱられる感じ。
でも、なんだか、さっきよりもちょっと…いや、痛い…かも…。
い、痛い。思えばこの時、すでに手術は始まっていたのだ。

痛みが連続で来る。
「い、痛いんですけど」
「そう?でもね、あなたが思うよりも今、ずっとすごいことをしてる
んだよ。 だからね、ちゃんと麻酔効いているからね。」
怖っ。。痛い。でもでも、なんとか我慢できる。
…しかし、なんか足の付け根のあたりに水分がきてる気がする。
まさか血では…などと想像したら、気分が悪くなってきた。
あれは、破水の水分だったのかなあ。
もう気分が悪くて、呼吸が荒くなってしまった。
それでも、A先生がいかにてきぱきと手術を行っているかを感じ取れた。
とても、手の動きが速かった。
手術開始から5~10分後、無事出産。
2、3秒後、泣き声が聞こえてきた。もう、それだけでどっと涙が出てきた。
ちゃんと泣いてる…
助産師さんが私のほっぺたに生まれたての赤ちゃんのほっぺたを
くっつけてくれた。濡れていて、あったかかった。
すると、泣いていた赤ちゃんがすっと泣き止んだ。
「お母さんにくっつくと、安心するのよ。」
不思議だった。

あとはもう、麻酔が更に効いてきて(足されたのかな?)眠くなってきた。
痛みももう、感じなかった。
帝王切開、当時はキツいけど、耐えられなくはないという感じかな。
ただ、帝王切開は陣痛ないし楽したねー、と思われてしまうとツライ。
帝王切開だって大変なんです。
ちょっとリアルに書いてしまいましたね。。

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